2018年2月8日木曜日

お母さんお父さんにできる 子供が速く走れるようにする方法1




子供さんの運動会、
その徒競走では、お母さん、お父さんも
子供さん以上に力が入っているかも
知れませんね。(^_^)

もしかすると、
速く走れなくて悩む子供さんや
その姿を憂うお母さん、
気持ちが入りすぎているお父さんも
いらっしゃるかも知れませんね。

私には、そんな親子の姿が
微笑ましく思うのですが、
ご本人達にとっては、
大問題かも知れません。

そこで、
私が普段から用いている
速く走れるようにする方法を
ここに書いてみようと思います。

徒競走の速さを考える


徒競走のような短い距離の全力疾走は、
走るという動作と
スタートという動作に
大まかに分けることができます。

それぞれの動作の速く走ることに
役立つ特徴には違いがあります。

スタート動作と走行動作の
最も大きな違いは、
推進(進む)力を得るための力の源です。

スタート動作も走行(走る)動作も
前に進む動きです。

ですから、
前に進むための力が必要です。

その前に進む力を得るための
メインになる動力源が
スタート動作では、倒れる力(重力)、
走行動作では、筋力と慣性力です。

スタート動作の推進力の源














スタートの時の推進力は、
重力をその主な動力源としています。

筋力(主に脚力)を使っての推進力は、
地面を蹴ること推進力に変わります。

しかし、
その推進力の方向は、
進行方向よりも斜め上に向かう方向です。

ですから、
脚の地面を蹴る力だけ(単独)では、
作用する力の方向に違いが有るため、
徒競走で必要な力になる率は、
少ないといえます。

そこで、
倒れ込む力(重力)を取り入れて、
脚力の方向を走る方向へと
変える必要があるのです。

この倒れる力を上手く使えるかが、
スタート動作の速さに影響します。

つまり、
脚力という個人差が有る要素とは違う、
工夫・練習によって成果が得られやすい
要素がスタート動作を速くするには、
大きな意味を持っているということです。

走行(走る)動作


走行動作には、
走る方向への慣性力が働いています。

慣性力とは、
止まっているものは、
止まった状態を維持させるように、
動き出したものは、
動くことを続けさせるように
働き掛ける力です。

慣性力は、重力との密接な関係があります。

物体が動いている時の慣性力は、
物体全体に均一に、物体が動く方向に
働いています。

走る時の慣性力は、
地面と平行にゴール方向に働いています。

走っている時の脚で地面を蹴る力は、
慣性力の方向とは、違っています。

ですから、
速く走るためには、
脚で地面を蹴る力を上手く
慣性力に合わせた方向にして、
ゴール方向への推進力の効率化
を図る必要があります。

そこで役立つのが、
地面を蹴った後の脚の動きです。

走行動作の初期
(ゴール方向の慣性力が小さい時期)には、
重力も役立ちますが、
走行方向の慣性力が大きくなれば、
身体の使い方次第では、
走行の邪魔をしかねない要素でもあります。

徒競走の中の走行動作にも、
慣性力と脚力(地面を蹴る・脚を上げる)の
適切な合成という練習によって成果が出る
速く走るための重要な要素があります。

親として出来るアドバイス


お母さん、お父さんは、
子供さんの走る能力を気にされることが
少なくないと思います。

ですが、
全てのお母さん、お父さんが
子供の頃、
速く走れた訳ではないでしょう。

実は、私もそうです。

走るのが苦手でした。

今でも得意ではありません。

それでも、

その指導内容の中には、
比較的簡単に行える方法もあります。

少し長くなりますので、
その方法を今回のブログと
次回のブログに分けて書いていきます。

明日のためにその1

スタートを速くする

※自己責任の範囲でお願いします













まずは、
スタートについての
速く走るためのトレーニングです。

ここからは、
理屈抜きの方法論だけでいきます。

理由も合わせて知っておきたい人は、
コチラをクリック、または、タップして
御読みください。

まず、
綺麗な前後バランスで屈む動作と
その時の動作感覚を身につけます。

そのためには、

  1. 肩幅の広さに脚を開いて立ちます。
  2. 力を抜いてしゃがみ込みます。
  3. しゃがみ込んだら立ち上がります。
以上の動作を繰り返し行いながら、
膝、股関節を同じような動き幅で
しゃがむ時は曲げ、
立ち上がる時は伸ばしましょう。

横から見て(←お母さん、お父さん)
子供さんの立っている場所を境目にして
前後の体積(身体の配分)が同じ様な量に
なっているかを確認してあげてください。

コツは、背中を少しだけ丸めるように
全身の力を抜いてしゃがみ込むことです。

背中から上の頭までの体積が前、
腰とお尻、太ももの上の方が後ろ
という体積配分が前後で同じような量
になっているかが鍵です。

そして、
子供さん本人には、しゃがみ込む、
立ち上がるの双方の動作で、
脚のどの筋肉にも極端な負担を感じず、
楽に動ける感覚と前にも後ろにも
倒れそうにならない感覚を
感じ取ってもらうようにしましょう。

対比感覚を参考にすると解りやすいので、
わざと体積を前寄りにしたり、
後ろ偏りにして、その時の感覚との
違いも確認させてあげてください。

前後のバランスが良い
しゃがみ動作が出来るようになったら、
今度は両足裏の爪先の母指球付近
(足の指ではなく、指の付け根)に
体重が最も強く掛かるようにして、
同じことを行うようにしてください。

それも出来るようになれば、

今度は、どちらか一方の足を前に出し、
その足を基準(前後バランスの境界)にして
同じような、しゃがみ立ち動作の練習を
させてあげましょう。

前に出す足は、
徒競走のスタートの時と同じ
前に出し易い方の足で大丈夫です。

以上このとが
簡単にできれば、次に倒れる練習です。

布団や長座布団を重ねて敷いて、
倒れても怪我をしない環境を作ります。

その場所に向かって、
次のことを行ってください。

  1. 出来るだけ深くしゃがみ込む
  2. しゃがみ込んだ姿勢から身体を伸ばしながら布団に倒れ込む
  3. 少しずつしゃがみ込む深さ浅くして同じことする
しゃがみ込む深さが、
徒競走のスタートの時と同じ様な角度で
出来るようになるまで練習します。

倒れる時には、
上手く手を着く練習もしましょう。

手を着くコツは、
手が布団に着くときは、
指を開いた手の平を着き、
着いた瞬間から肘を曲げましょう。

この時、肩の動きも肘の動きに合わせ
、前に伸ばした腕を体に近づける様な
動きにします。

しゃがみ込む姿勢からの
身体を伸ばしながらの倒れ込み練習は、
徒競走のスタートの時を同じ位
(1番、安定性のあるしゃがみ込みの深さ)
まで出来るようになれば、
今度は、一方の足を前に出して
スタート時の姿勢で同じことを練習します。

後は、徒競走の場合、
『位置に着いて~(スタート合図)』
に合わせての、
倒れ込みのタイミングを図る練習を
させてあげてください。

上手く出来るようになれば、
お外で実際にスタートの練習を
倒れそうになったら足を前に出す
という方法で行いましょう。

スタートを速くするポイントは、
地面を蹴って前に出ることに集中する
よりも、倒れ効率を上げることの方が
効果的です。

倒れそうになれば、
自然に足は前に出ます。

その時、無意識に地面を蹴っていて、
その蹴り方こそ、走る時のスタートに
最も適切な蹴り方になっています。

このような条件反射に似た
動きのプログラムが、
人には備わっていて、
動きの質を上げる秘訣は、
にあります。

どうぞ、
お試しください。

成果が出たら、
多くの人に知って頂きたいので、
この記事の拡散に御協力くださいね。

反響があれば、今後、どんどん記事を
色々な競技について書いて行きます。

もちろん、
御要望にもお応えしますので、
知りたい競技動作があれば、
尋ねてみてください。

私は、スポーツ経験からでは無く、
自分の治療経験と知識から動作分析と
指導が出来ます。

ですから、

次回は、走行動作を効率化して
速く走る方法について書いてみます。



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