2018年2月16日金曜日

キャッチボールで上手くボールが捕れない子供の簡単トレーニング

上手くボールが捕れない。

悔しいですよね。

楽しくないですよね。

どうしたら
上手くボールが捕れるようになるのか?

その方法を私の経験を基に
書いていきたいと思います。

ボールが捕れない理由


ボールが捕れないのは、
捕る動作に自由度が足りない
または、
ボールを見る角度が悪い
のどちらか、もしくは、両方である
ことがよくあります。

この点を適正な方法で練習すれば、
大半の子供さんが
上手くボールが捕れるようになります。

動作の自由度


何らかの動作をする時、
思わぬトラブルが起きても、
そのトラブルに対処しながら
目的となる動作を続けられる事があります。

例えば、
前に進むという目的で歩いている時、
石につまづいたり、
横から声をかけられて
顔を振り向いたりしても、
本人の意思が前に進もうとしていれば、
歩きつづけられることが殆どです。

歩行という動作を乱す要因である、
つまづき顔の向きの変化にも
対応できる動きの調整能力
=自由度が人の動きにはあります。

それはボールを捕る動作も同じです。

ボールの速度やコースに合わせるための
自由度(調整幅・対応力)が捕球動作には
必要となります。

人の動きの自由度は、
その時々の運動条件によって
大きく左右されます。

特に立った姿勢で行う動作は、
倒れない為のバランス確実な身体の支持
という動作条件が動作の自由度に
大きな影響を与えます。

キャッチボールも例外ではありません。

ただし、
倒れない為の支持と聞くと
一般的には、安定性を思い浮かべ、
更には、確実な支持を想像しがちです。

ところが、
捕球動作というテーマにおいては、
その基本課題が動くことにあるので、
両足に体重を均等分配するような安定性が
求められる訳ではありません。

捕球という動作において、
本当に求められる自由度を生む支持とは、
どちらか一方の片足に片寄せた支持性です。

その状態での手や脚、上半身やお尻の
位置関係による傾き調整(バランス)能力が
動きの安定性を確保するのです。

加えて、
倒れない為の調整能力に
調整幅(動きのゆとり)が有ることが、
動作全体の自由度を左右する条件
となります。

難しい解説になりましたが、
練習内容は至って簡単ですので
御安心ください。

自由度を高める方法


左右どちらかの足に
殆どの体重を乗せて
ボールを捕る練習をします。

両方の脚は、横は肩幅程度、
前後にも少し開いてください。

左右交互に体重を乗せる方の脚を変え、
キャッチボールをしてみましょう。

たったこれだけです。

傾き調整は、
本来、無意識で行われます。

その傾き調整が起こりやすく、
そして、
調整能力が発揮されやすいのが
立位での片足立ちです。

完全に片足になると
不安定要素が大きくなり、
その体勢での動作の自由度は上がっても
コントロール性は落ちてしまいます。

ですから、
身体を動かす自由度も上がり、
倒れない為のコントロール性も高い状態
を維持するために
片足に体重を片寄せた立位にします。

無意識の傾き調整能力を
最大限に発揮するためには、
出来るだけ全身の力みをぬきましょう。

体重を主に乗せる脚は、
左右どちらの脚でも練習しますが、
左側と決めて捕球を始めた場合でも、
右側にボールが飛んで来れば、
ボールの捕球位置に近い方の脚に、
体重の片寄せを変えましょう。

そのような時には、
顔をボールの位置に
少し寄せていけば、
体重を主に乗せる方の脚が
上手く入れ代わると思います。

ただし、
力まないことが重要です。

この時の顔の寄せ動作は、
ボールに少し向かうように
ごく軽い前傾姿勢を取ると、
捕球動作がスムーズになります。

加えて、
その時の顔の向きは、少し斜めにします。

ボールの見易さと顔の向き


ボールの軌道(飛んで来る球道)
を考えた場合、
ボールが向かって来る方向を真正面から
両目で見ていたのでは、
迫って来るボールと自分との距離感や
スピード感が解りにくい傾向が有ります。

従って、
真正面に飛んで来るボールは、
グローブ側を少し前に出した
半身体勢にしつつ、
顔もほんの少しだけ、
グローブ側を前に出して
ボールを見るようにしてください。

ボールとの距離感が解り易くなります。

応用として、
ボールが左側に来た時は、右側を少し前に、
ボールが右側に来た時は、左側を少し前に
出すような顔の向きで
捕球体勢に入ってください。
(グローブを着ける側は関係ありません)

まとめとして


どの様なスポーツ競技動作も
手や足の自由度で、
その能力が大きく左右されます。

そして、
立位動作の自由度は、
体重の脚への乗せ方によって変化します。

また、二つある横にならんだ目は、
その方向に動く物の軌道を合わせることで
距離感やスピード予測が
出来やすくなります。

このような、
人体構造や身体の働きに準えて
スポーツ競技動作を分析、工夫、改善
することができれば、
殆どの種目の得手不得手は解消できます。

キャッチボールでボールが捕れない事は、
指導内容次第で簡単に解決できます。

このブログの内容が
子供さんがキャッチボールを
上手くできるようにしてあげるための
お父さん、お母さんにとっての手引き書
となったなら、
私にとっても嬉しく思います。


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御質問はお気軽にどうぞ。

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