2018年2月13日火曜日

球技全般が苦手で球技が得意になりたいなら、身体の使い方を学びましょう。

球技が苦手だという子供さんのために
球技の上達方法を書いていこうと思います。

球技の苦手克服手段


球技と一言で言っても
球技の中には、色々な種類があります。

野球、サッカー、テニス、卓球、
バレーボール、バスケットボール、など
使うボールの大きさも、競技内容も
それぞれ違います。

ですから、
『球技が得意になるには』という課題は、
相当に無理があるテーマです。

ですが、
ボールを扱う運動という枠組みの中の
複数の競技に観られる共通点に注目し、
その共通点の中でも、
身体の使い方に集中して
改善策を考えて行けば、
苦手だった球技全般が得意になれる
可能性は大いにあります。

苦手に関係しやすい

球技の共通点


・ボールとの距離感を図る

・ボールとの接触行動

今回は、球技全般の共通点を
この2つに絞ってみます。

尚、各種目ごとの疑問、御質問は、
お問い合わせよりお気軽にどうぞ。

また、
スポーツで最も大切な競技中の判断力は、
各スポーツの指導者に御相談ください。

私の得意分野は、

普段の仕事内容である
特殊な運動療法による痛みの治療
から得た知識を利用しての
競技動作能力の向上を得意としています。

ボールとの距離感


球技においてのボールとの距離感は、
ボールを捕る・蹴る・打つなどの動作に
大きな影響を与えます。

ボールが身体に近づいて来る、
または、身体からボールが遠ざかる、
もしくは、
ボールに近づいて行く、
どの場合であっても、
ボールと身体との距離感が重要です。

この距離感、つまり、
その瞬間のボールと身体との距離は、
ボール、または、自分、もしくは、
その両方が動いている場合、
わずかな時間単位の中で
大きく変わっていく要素です。

例えば、
ドッヂボールの球を
小学校低学年の子供が投げたとしても、
ボールと自分の距離が10m程度なら、
1秒足らずで自分に届いてしまいます。

この約1秒間の間に
投げられたボールと自分との距離を
その瞬間、瞬間に的確に認識することは、
まず、不可能です。

では、
ボールとの距離感とは?

また、
その距離感を掴む能力を高めるには、
どういう方法があるのでしょうか?

その答は、
ボールへの対応力と
適切な成功経験を積み重ねることによる
距離への予想力の向上を図ることです。

ボールへの対応力


私がここで言うところの
『ボールへの対応力』は、
ボールを扱う時の身体の使い方に
"ゆとり"="自由性の高さ"
があるか無いかに左右されます。

球技という運動には、
先にも書きましたが、
複数の種目があります。

その全てに共通した、
有効な身体の使い方は、
片足に体重の殆どを乗せることです。

ここでは、
他にも課題が有りますので、
詳細解説はせずに
簡単な練習方法だけを書いておきます。

片足体重の練習方法


どちらか一方の脚を前に出して、
前に出した脚に殆どの体重を乗せる
練習を繰り返し行います。

前に真っすぐ脚を出して体重を乗せる事が
出来る様になったら、
外側に出しても、内側に出しても
同じ様に出来るよう練習してください。

片足で身体が支えられ、
頭や上半身と
臀部や後ろに残った脚で
互いに前後のバランスが
取れるようになれば、
ボールとの距離や速度の変動に対する
身体の使い方に調整幅が広がります。

これだけでも、
捕れなかったボールが捕れる確率や
打てなかったボールが打てる確率、
ボールを正確に蹴る確率が
大幅に上がります。

この対応力のお話は、
別の機会に詳細に書かせて頂きます。


適切な成功経験を重ねる


プレイ中のボールとの距離感は、
意識で認識できる要素が少ない感覚です。

この点については、万人に共通です。

球技が得意な人も、
プレイ中のボールとの距離感を
意識で正確に認識できている瞬間は、
ごくわずかなシーンのみです。

殆どの場合、
経験からくる予想によって、
ボールとの距離感を想定し、
間近の未来予測の下に
ボール対応を実行しています。

この間近の未来予測に必要なのが
成功例の積み重ねです。

ですから、
成功しやすいボール対応から始めること、
成功しやすい身体の使用条件を揃える
ことが重要です。

加えて、
自分が上手くなりたいと思う
実際の競技動作に近い動き方の練習を
動きの調整幅がある体勢で行うことも
大切です。

例えば、
ボールを上手く捕りたいのであるなら、
『ビーチボールを使っての捕球練習を
前に出した脚に殆どの体重を乗せた体勢
で繰り返し行う』
という具合にです。

上手く出来るようになるに従って、
ボールを実際に上手くなりたい競技で
使用するボールに近づけて行きましょう。

例えば、
野球のキャッチボールなら、
ビーチボール⇒サッカーボール⇒
テニスの軟式ボール⇒野球のボール
⇒グローブを着けて野球のボール
といった具合にです。

フライの捕球練習であれば、
同じことを高さ調整も含めて、
放物線の軌道で練習してください。

ボールとの接触行動


ボールとの接触行動
(捕球・蹴る・打つ・叩くなど)
においての
球技全般に共通する苦手克服方法とは、
ボールに対しての身体の向きの調整と
そのタイミングを図ることです。

どの様な種類の球技であっても、
捕球・打つ・蹴る・投げる、等、
身体とボールとが接触して行う動作は、
身体の動きの自由性と
ボールや身体に関係する力の調整能力
がとても重要になります。

身体の動き(使い方)の自由性を
高めるための練習方法は、
すでに説明させて頂きました。

ここでは、
ボールに込められた力や
身体からボールに込める力
の調整能力を高める方法を
球技全般に役立つ様な形式で
提案させて頂きます。

力の調整能力を高める方法


その方法とは、
ボールを扱う時、
ボールに身体の正面を向けるのでは無く、
身体を斜めにして(半身に構える)
ボールに相対することです。

そして、
そうするタイミングは、
ボールとの接触直前です。

実際のボールとの接触時は、
ボールと身体との位置関係に
こだわるよりも、
目的(捕る・打つ・投げる、等)だけを
考えて自由に身体を使ってください。

ですが、
ボールとの接触直前は、
必ず、半身に構える優位性
上手く利用してください。

半身に構えてから
ボールを捕る、ボールを打つ、
ボールを蹴る、ボールを叩く、
等の練習を行ってください。

ただし、
バスケットボールのシュートや
投球動作に関しては、
ボールを放つ瞬間から放った直後にかけて
半身に構える様な練習をしましょう。

上手くできなければ、
ボールを持たずに、動きだけ
(シャドー練習)を何度も繰り返します。

次に、
大きくて軽いボール(ビーチボール)、
徐々に実際使うボールに近付けていきます。

バット等の道具を使う場合、
最初の内は、道具無しで、
素手でボールを扱いましょう。

まとめとして


球技の上達には、
身体の使い方の自由性と
正しく出来た経験がとても役に立ちます。

ここで今回ご紹介した内容は、
小学生向けの初歩的な球技上達方法です。

しかし、
球技スポーツにおいての
ボールとの接触動作の基礎でもあり、
意外なことに
ベテランプレイヤーでも
時には上手く出来ていないこともあります。

特にスポーツ関連の慢性化した痛みには、
今回のような基礎動作の不備が
関わっている症例がよく有ります。

球技が苦手で
上手くなることを望まれる人も、
球技は得意だが、
もっと能力を伸ばしたい人も、
スポーツ障害を根本的に治したい人も、
ここに私が書かせて頂いた
基礎の基礎である内容を
見詰めて御自身の競技動作を
改めて評価してみてください。

きっと、
役立つことがあると思います。






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